AGA

※自費診療であっても診察が必要なため、初回は保険診察代がかかります。

AGAとは?2タイプの薄毛

AGAとは?2タイプの薄毛

AGA(Androgenetic Alopecia)を日本語で言うと、「男性型脱毛症」となります。
思春期以降に起こる薄毛であり、頭頂部と生え際の片方、あるいは両方で進行します。
AGAは、以下のように、大きく2つのタイプに分類されます。2つが同時に起こると、薄毛の進行も早くなります。

タイプ①抜け毛が増える

男性ホルモンの「テストステロン」が、頭皮の酵素「5αリダクターゼII型」と結びつくと、「ジヒドロテストステロン」が作られます。
そしてジヒドロテストステロンが、髪に栄養を送り届ける毛乳頭細胞「アンドロゲン受容体」と結合すると、「TGF-β」という脱毛因子を生成し、ヘアサイクルが短くなります。成長し切る前に抜ける毛が増えることbrで、薄毛に至るのです。

タイプ②毛が生える力が衰える

加齢・生活習慣の乱れを原因として、毛が生える力が衰えることで、薄毛になるタイプです。
加齢や生活習慣の乱れによって、頭皮の血流の低下、髪の毛を育てるための栄養の不足などが起こり、薄毛になるのです。
不十分・誤ったヘアケアで頭皮環境が悪化し、薄毛につながることもあります。

AGAの症状セルフチェック

  • 朝起きた時、枕に20本以上の抜け毛がある
  • 髪を洗う時の抜け毛が増えた
  • 生え際が高くなってきた、M字になってきた
  • 頭頂部の髪の毛が薄くなってきた
  • 髪型のボリュームが出にくい、セットが決まらない
  • 親・兄弟姉妹・祖父母の中に薄毛の人がいる
  • 細く短い毛が増えてきた
  • 肉類や揚げ物をよく食べる
  • 頭皮がよくかゆくなる
  • 喫煙習慣がある
  • ストレス、疲れを感じている

当てはまる項目が多いほど、AGAの疑いは強くなります。
薄毛を気にしている方、まだ薄毛ではないけれど心配な方は、お早めに当院にご相談ください。

AGAの原因

AGAの原因は、ヘアサイクルの乱れと遺伝・ストレスに分けられます。

ヘアサイクルの乱れ

ヘアサイクルの乱れ

テストステロンと5αリダクターゼII型が結び付いて作られるジヒドロテストステロンが、毛母細胞であるアンドロゲン受容体と結合することで、脱毛因子であるTGF-βが生成されます。
ヘアサイクルの乱れ(短縮)は、主にこのTGF-βによって引き起こされます。また、お肌のターンオーバーと同じように、生活習慣の乱れもヘアサイクルの乱れにつながります。頭皮の血流の低下や栄養不足によって、髪が成長しきる前に抜けてしまうのです。

遺伝・ストレス

遺伝・ストレス

5αリダクターゼの活性度には、遺伝性があります。
これにより、ジヒドロテストステロンの量も左右されるため、親の5αリダクターゼの活性度が高ければ、その子もその性質を受け継ぎ、ジヒドロテストステロンの量が多くなり薄毛になる可能性が高くなります。
ストレスも、自律神経のバランスの乱れや頭皮の血流の低下を引き起こし、間接的にAGAの原因となることがあります。

AGAは自力で治すことができません

AGAは自力で治すことができません

食習慣・運動習慣を改善したり、頭皮を清潔な状態に保つことで、抜け毛が少なくなるということはあります。
しかし、先述の通りAGAの原因は1つではなく、遺伝が大きく関与していることから、自力で治すということは難しいというのが現状です。
AGA治療は、早期に開始するほど、高い効果が期待できます。「自力で治せるかもしれないから…」とご自身でさまざまな工夫はしてみたけれど、結局効果が得られず薄毛が進行してしまうというケースが少なくありません。
医療機関でAGA治療を受けながら、生活習慣やヘアケアの改善に取り組むというのが、薄毛の改善・解消のためにはもっとも有効な方法と言えます。

AGA治療で後悔する?デメリットは?

インターネットなどを見ると、「AGA治療を受けて後悔した」という声もあるようです。
なぜそのようなことが起こってしまうのか、解説いたします。

個人差があることを理解していなかった

どのような治療にも言えることですが、その効果には個人差があります。
中には、効果の個人差についての説明が十分でなく、特別経過が良かった症例の写真を見せられて治療を決断し、「思っていたような効果が得られなかった」と後悔している患者様もいらっしゃるようです。

自己判断で治療を中断してしまった

AGA治療の効果は、開始後6カ月程度が過ぎてから、徐々に現れ始めます。
それまでに「効果がない」と決めつけて治療をやめてしまう方がいらっしゃるようです。また6カ月を過ぎてからも、自己判断で治療を中止すると、薄毛が再度進行してしまいます。

個人輸入したAGA治療薬が偽物だった

「正規品」という記載があるものを含め、個人輸入したAGA治療薬を使用することはおすすめしません。
成分が違っていたり、まったく効果がない・逆効果になるものが紛れていることがあるためです。また、そのような薬で重篤な副作用が発生した場合には、医薬品副作用救済制度が適用されません。

「どこで受けても同じ」とクリニックの選別をしなかった

クリニックによっては、ごく一部のAGA治療薬には対応していないということがあります。また、どれくらい親身になって相談に乗ってくれるか、薄毛改善のためにどれだけ一生懸命になってくれるかといった点でも差があります。
AGA治療は自費診療となり、費用もクリニックによって異なります。さまざまな観点から、クリニックは慎重に選びましょう。

薄毛の原因がAGAではなかった

円形脱毛症など、AGA治療薬では十分な効果が得られない薄毛・脱毛も存在します。
薄毛・脱毛に対する正確な診断、適切な治療を受けるためには、やはり皮膚科に相談されることをおすすめします。

用法・用量を守らなかった

早く治したいと本来よりも多く薬を使ってしまったり、何日も使用を忘れたりしてしまうと、当然ながら十分な効果は得られません。
せっかく受けるAGA治療ですから、医師に指示された用法・用量を守り、しっかりとした効果を得ていきましょう。

AGA治療で使用する薬

一般的にAGA治療では、主に以下のような薬を使用します。
※当院はプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドのみの取り扱いとなります。

薬品名 用途 効果 副作用
プロペシア 内服 5αリダクターゼII型を抑制し、抜け毛の進行を抑える
  • 性欲減退
  • 肝機能障害
ザガーロ 内服 5αリダクターゼI型・II型を抑制し、抜け毛の進行を抑える
  • 勃起不全
  • 性欲減退
  • 精液減少
フィナステリド 内服 5αリダクターゼII型を抑制し、抜け毛の進行を抑える
  • 性欲減退
  • 肝機能障害
デュタステリド 内服 5αリダクターゼI型・II型を抑制し、抜け毛の進行を抑える
  • 性機能障害
  • 肝機能障害
  • 初期脱毛
  • 乳房圧痛、肥大
アボルブ 内服 5αリダクターゼI型・II型を抑制し、抜け毛の進行を抑える
  • 勃起不全
  • 性欲減退
  • 精液減少
ミノキシジル 内服・外用 毛母細胞の活性化、頭皮の血行促進により、ヘアサイクルの正常化を図る 【内服薬】
  • 全身の多毛化
  • 初期脱毛
  • 動悸、息切れ
  • むくみ
【外用薬】
  • 頭皮の赤み
  • かゆみ、かぶれ
  • フケ
  • 顔の多毛
ロゲイン 外用 毛母細胞の活性化、頭皮の血行促進により、ヘアサイクルの正常化を図る
  • 発疹
  • じんましん
  • 皮膚炎
  • かゆみ
アロビックス 外用 頭皮の血行促進により、ヘアサイクルの正常化を図る
  • 発汗
  • 悪寒
  • 皮膚炎
  • かゆみ

費用

メニュー 料金
ザガーロ (30日分)13,200円

デュタステリド

(30日分)8,800円

プロペシア

(28日分)11,000円

フィナステリド

(28日分)5,500円

よくあるご質問

AGAはほっておくとどうなる?

AGAは、発症するとその後は進行していくのみです。生活習慣やヘアケアの改善などによって、そのスピードを緩むこともありますが、進行を食い止めることはほぼ不可能です。
生活習慣やヘアケアの改善も大切ですが、AGA治療と並行して取り組むことをおすすめします。

AGAの薬をやめるとどうなる?

AGA治療をやめると、再びAGAが進行し始めます。
AGA治療の効果を実感しており、薄毛を進行させたくない(まだ薄毛が受け入れられない)のであれば、AGA治療を継続されることをおすすめします。

AGA治療のやめどきはいつですか?

効果に満足していても、「なんとなく心境が変化した」、あるいは年齢を重ね「もう歳相応だから」とAGA治療をやめられるという方が多いでしょうか。
その他、副作用が心配になった、これ以上費用をかけられない、期待したほどの効果が得られないといったご理由でやめられる方もいらっしゃいます。

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